スーツに合う靴【イタリア編】
前回はイギリスのスーツスタイルに合う靴と代表的なシューズブランドを紹介しました。
今回はイタリアのスーツスタイルに合う靴を紹介します。
イタリアのスーツスタイルについてはこちらの記事をご参照ください。
イタリア人はイギリスのアイテムが大好き。
スーツの発祥は元々イギリスの為、イタリア人はイギリス式のスーツスタイルを取り入れる
事が多いです。ですのでイギリス製の靴もよく履きます。
イギリス式のクラシックスタイルを大事にしつつもその時代のトレンドに合わせて
様々な物を取り入れるのが上手いのがイタリア人のスタイルの特徴かと思います。
イタリア製のシューズの特徴
イタリアにも古くから受け継がれてきた技術を元にシューズを作っているブランドがあります。
イタリア製のシューズはイギリスに比べて細身のデザインが多いです。
これはスーツのサイジングが細身である事が影響していると思われます。
また革の染める際に、濃淡をつける”パティーヌ”という方法で色を付けたり、独創的な穴飾りを施すなど、
自由で華やかなイタリア人の気質をそのまま反映したかのような靴作りを行っています。
サントーニ
サントーニの代表作といえば、ファットアマーノと呼ばれる高級ラインです。
イタリア語で「手作り」という意味を持っており、ハンドゾーンやグッドイヤー製法などを駆使している
最高品質の一品です。
中でもホールカットシューズは曲線が美しく根強い人気があります。
色もイタリア靴らしい色気のある染め方をしています。
エンツォ・ボナフェ
エンツォ・ボナフェの代表作のデ・キリコ。ダブルモンクといえば、ジョンロブのウィリアムですが、
それに次いで有名なのがこのデ・キリコです。
イタリア特有のシャープなラインを維持しつつ、トゥは細すぎず丸みを帯びた形です。
かかとのシェイプが効いていてフィット感は格別です。
数年前にダブルモンクが大流行した際は世の中はイタリアン・クラシコブームでした。
ダブルモンクはイタリア靴の代名詞と言ってもいいかもしれません。
ステファノ・ベーメル
靴の修理工であったステファノ・ベーメル氏が1988年にイタリア・フィレンツエで
創業した新興ブランド。上質でクラシカルな雰囲気と卓越した技術が生み出す絶妙な
履き心地は伝統的なハンドメイド技術によるもの。
「革の魔術師」の異名を持つ多彩な素材使いも魅力の一つとなっている。
いかがでしたでしょうか。今回はイタリア四季のスーツに合わせる、イタリア製の
代表的なシューズをご紹介いたしました。
全体的に細身のシルエットと独特な色使いがと特徴でした ね。
次回はアメリカ編です。
お楽しみに。
スーツに合う靴【イギリス編】
前回はシューズの形別でスーツに合う靴と合わない靴について解説しました。
今回はイギリスのスーツスタイル、いわゆるクラシックなスーツスタイルに合わせる
代表的なシューズを紹介します。
イギリスのスーツスタイルについてはこちらの記事をご参照ください。
ストレートチップ
革靴の基本形でどこのシューズブランドでも必ず作っている形です。
最もドレッシーな形でビジネスから冠婚葬祭まで幅広いシーンで活躍します。
『JOHN LOBB / CITY』
革靴の王様、King of shoesと言われているジョンロブ。男の憧れです。
中でも内羽根ストレートチップのシティは定番中の定番。ビジネスはもちろん、
価格:143,611円 |
『EDWARD GREEN / CHELSEA』
ストレートチップの不朽の名作と言われるエドワードグリーンのチェルシー。
美しい形のラウンドトゥに魅了されます。レースステイ両脇のスワンネックステッチ(白鳥の首)
はチェルシーのアイコンでもあり、分かる人が見たら一瞬でチェルシーだと分かる
価格:109,980円 |
『CHURCH'S / CONSUL』
クラシックなストレートチップはイギリスではオックスフォードシューズとも言われています。
イギリス人大使や政治家の多くがこのオックスフォードシューズを履いていたことに
ちなんでCONSUL(コンサル)"領事"と名付けられたそうです。
Church's チャーチ CONSUL コンサル レザーソール ストレートチップ BLACK POLISHED BINDER CALF ≪UK直輸入・正規品≫ 価格:63,800円 |
『CROCKETT&JONES / AUDLEY』
クロケット&ジョーンズは、2つのラインがあり、内羽根ストレートチップの
名作オードリーは高級ラインの「ハンドグレード」で展開しており、最高品質のレザーを
使用し、ビスポークシューズのような本格的な造りとなっています。
また、英国やアメリカのグッドイヤー靴はコバが張り出したものが多いが、
オードリーはコバを控えめに造ることで上品な佇まいとなっているのが特徴です。
価格:87,990円 |
クォーターブローグ
ストレートチップにブローグが入ったデザインです。ドレッシーさを保ちつつ、
『JOHN LOBB / PHILIP』
革靴の王様、King of shoesと言われているジョンロブ。男の憧れです。
こちらは内羽根クォーターブローグのフィリップ。シティに比べ、ブローグが
ある分華やかなたたずまい。ドレッシーさが際立つシューズなので、クラシックな
スーツとの相性は抜群です。
価格:169,900円 |
セミブローグ
トゥにもブローグがついており、装飾性の高いデザインです。
『EDWARD GREEN / CADOGAN』
エドワードグリーンの傑作セミブローグ、カドガンです。他のブランドより若干大きめの メダリオンが非常に美しいです。カントリーテイストが強い為、クラシックな 柄物スーツ(グレンチェックやウィンドーペーン)やジャケパンなどと相性が良く、 幅広い場面で着用可能です。個人的には黒より茶の方が好みです!
価格:159,500円 |
『CHURCH'S / DIPROMAT』
チャーチのセミブローグの名作ディプロマットは、1945年の発売当初外交官が
セミブローグをよく履いていた事から名付けられました。ディプロマットといえば、
「007ゴールデンアイ」にて5代目ジェームズ・ボンドのピアース・ブロスナンが
着用していた事でも有名です。【Church's/チャーチ】DIPLOMAT【メンズ 革靴 ディプロマット セミブローグ レザーソール チャーチ イギリス ノーサンプトン】:BRITISHMADE ブリティッシュメイド【イギリス製】【送料無料】価格:96,800円 (2020/10/23 21:29時点) 感想(1件) |
鳥の羽に似ていることからウィングチップとも呼ばれます。内羽根シューズの中ではスポーティなテイストの為、カントリー風の分厚い生地や大柄のスーツとの相性が良いです。
『CHURCH'S / CHETWYND』 チャーチの名作フルブローグ、チェットウィンドは、コンサル、ディプロマットと同じ173ラストを使用した内羽根シューズです。大きすぎず小さすぎない絶妙なブローグの装飾性がありながら、ドレス感も持ち合わせた様々なシーンで活躍する一足です。元英国首相トニーブレアや007「ゴールデン・アイ」でボンド役のピアース・ブロスナンが着用していたことでも有名です。
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ダブルモンク
紐靴に比べてカジュアルよりのデザインですが、カジュアルスタイルと
スーツスタイル、両方に合わせられる汎用性の高いシューズです。革靴の王様、King of shoesと言われているジョンロブ。男の憧れです。
ジョンロブのウィリアムはダブルモンクの起源と言われています。1
945年にイギリス国王のウィンザー公が、2代目ジョンロブ責任者の
ウィリアム・ロブ氏にオーダーして初めて作られました。
質実剛健なシルエットであらゆる場面で活躍する名作中の名作です。
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『CROCKETT&JONES / CAVENDISH』
タッセルローファーはアメリカのオールデンが最初に作ったと言われていますが、今やタッセルローファーといえば、クロケット&ジョーンズのキャベンディッシュの方が有名なのではないでしょうか。英国ブランドならではのエレガントなラストでジャケパンからクラシックなスーツまでカバーできる汎用性の高さが人気です。特にキャベンディッシュ3は日本人の足に合う様にかかとのシェイプが効いていて、フィット感は格別です。
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いかがでしたでしょうか。今回はイギリス式のスーツに合わせる、イギリス製の
代表的なシューズをご紹介しました。クラシックなスーツにカジュアルな
シューズを合わせてしまうと全体の雰囲気が台無しになってしまいますので
注意しましょう。
スーツに合う靴 【種類編】
スーツに合う靴、合わない靴って?
近年、日本のビジネスマンのスーツ姿を見ていると、クラッシックで格好良いスーツを
着用しているのに合わせる靴が残念、、、なんて光景をよく見ます。
スーツには合わせて良い靴と合わせない方が良い靴があります。
今回は、シューズの形について解説をしたいと思います。
まず、スーツに合わせられる靴の形です。
ストレートチップ(内羽根/バルモラル)
革靴の基本で最もドレッシーなシューズです。ビジネスはもちろん冠婚葬祭など
幅広いシーンで活躍する形です。
セミブローグ
トゥの部分にブローグと言われる穴飾りがついており、エレガントです。
フルブローグ
鳥の羽に似ていることからウィングチップとも言われています。
元々カントリーテイストのデザインなので少しカジュアル寄りです。
合わせるスーツはウィンドーペーンやグレンプレイドなどの大柄のスーツと相性が良いです。
モンクストラップ
紐靴に比べ、カジュアル寄りですが、カジュアルスタイルとスーツスタイル両方に合わせられます。
タッセルローファー
ローファーは一般的にスーツとは合わせられないシューズになりますが、
タッセルローファーは唯一スーツに合わせられるシューズです。
一方、スーツと相性がドレスクロージング的には、そあまり良くないと言われている
シューズは外羽根/ブルーチャーです。
外羽根のシューズ全般は(ストレートチップ、ウィングチップ、Uチップなど)
スポーティな印象になる為、スーツよりはカジュアルスタイル、ジャケパンスタイルと
相性が良いです。
ローファー全般(タッセルローファーは除く)
元々『怠け者』という意味でカジュアル向けのシューズになります。
学生が履いているイメージが強いですね。
こちらも基本的にはカジュアルスタイルやジャケパンスタイルに合わせるシューズです。
上記はあくまでもクラシックなスーツスタイルの例です。
近年流行しているカジュアルセットアップなどのスポーティなスーツには、
テイストに合わせて外羽根やローファーなどを合わせてもよいと思います。
こちらはまた別の機会にご紹介します。
国別で見るスーツの違いって???【アメリカ編】
『スーツの着こなし』
国別で見るスーツの違いって???【アメリカ編】
前回までにイギリス、イタリアのスーツの特徴を説明してきました。
今回は、3大モデルの最後の一つ、アメリカのスーツについて解説します。
アメリカのスーツもイタリア同様、イギリスがルーツとなっていますが、
アメリカという国は人種のるつぼとも言われるほど多国籍、他民族国家です。
その上、人口も多く低コストで大量生産が必要だった背景から、イギリスのような
注文服(いわゆるオーダーメイド)ではなく既成服が主流となりました。
生地/Cloth
スーツの生地といえばイギリスの重厚な生地、イタリアの柔らかく滑らかな生地が有名で、
アメリカの生地はあまりありません。代表的なアメリカ産の生地といえばデニムでしょうか。
昨今デニムのスーツ等が出たりしておりますがデニムはいわゆる作業服です。
ですので、アメリカのブランドのオーダースーツも海外の生地を輸入して作っています。
生地に関しても多国籍です。生地に関してはアメリカは特に特徴はありません。
ジャケット/Jacket
既成服をなるべく多くの人が体型を気にせず着ることができるようにと考えた為、
肩パッドは薄く(ソフコンまたはアンコン)、丸みのあるライン、シルエットはウエストを
絞らないボックスシルエットが特徴的です。このウエストを絞らないスーツは
サックスーツと言い、ブルックスブラザーズがアメリカのスタンダードとして
定着させました。
イギリスはサイドベンツで長めの着丈が主流でしたが、アメリカではセンターベントで
短めの着丈が主流となっています。また、フックベントというディテールもアイビー風の
ジャケットにはよく見られます。(アイビーについてはまた後日解説します。)
ブルックスブラザーズは1900年頃に三つボタン段返りというジャケットの第一ボタンが
ラペル裏に隠れた仕様を初めて製品化し、アメリカ式スーツの定番にしたとも
言われています。
量産化のアメリカなら2つボタンの方が手間がかからないと思われると思いますが、
3つボタンであることが、スーツの本場イギリスのデザインを踏襲したスーツを着ている
という一種のステータスとして考えられていたようです。また段返りというデザインが
アメリカ独特のデザインであることが唯一性を示すプライドなのかもしれません。
この3つボタン段返りはのちにイタリアへ伝わりますが、サイドベンツがイタリア式、
センターベントがアメリカ式という認識で良いと思います。イギリスのクラシックな
スーツでは3つボタン段返りはほとんど見かけません。
ジャケットのディテールでアメリカ独特なのが、AMFステッチです。
AMFとは、アメリカのアメリカンマシンファウンドリー社が開発したスーツのラペルに
ステッチを入れられるミシンを開発したメーカーの略です。
AMFステッチとは表地と裏地をステッチで固定する事で、ラペルがよれないように
する為の物です。
イギリス式のスーツはハンドステッチですが、アメリカ式のスーツはミシンステッチが
特徴的で、スーツの見た目の印象に大きく影響します。やはりアメリカ式の
ミシンステッチは大量生産の既製服のためミシンステッチなのでしょうか。
ブレザーなどのスポーティなジャケットにも採用されています。
イギリス式ハンドステッチ
アメリカ式ミシンステッチ
パンツ/Pants
ジャケット同様ゆったり目なのが特徴。パイプドステムと言われるストレートシルエット
です。裾幅は22センチ前後が多いです。
タックはアウトタックのワンタックかツータック。
(1960年代に流行するアイビースタイルのパンツはパイプドステムのノータックが
主流となります)
いかがでしたでしょうか?
アメリカのスーツは動きやすい事を重要 視している為、スポーティなテイストといえます。
アメリカ式のスーツにはスポーティなシャツやシューズを合わせる事が多いです。
こちらはまた別の機会に解説します。
国別で見るスーツの違いって???【イタリア編】
『スーツの着こなし』
国別で見るスーツの違いって???【イタリア編】
前回はイギリスのスーツの特徴について説明しました。
今回はイタリアのスーツについて解説します。
イタリアのスーツ文化は元々、イギリスがルーツとなっていますが、イタリア人の国民性や
気候など様々な要因が重なり、スーツのディテールが変化していったと言われています。
生地/cloth
イタリアは地中海に面し、比較的高温で雨がほとんど降りません。
その為、イギリスとは逆でスーツの生地も軽く柔らかい素材が好まれています。
また、イタリア人には陽気で遊び心のある楽天的な国民性があると言われている為、
発色が良く、艶があり、色気のある色柄の生地が多いです。
水が綺麗であるという要因もあり有名な生地メーカーが多く、日本やその国独自の
特徴に合わせた色柄や素材への要望に対して変化させる柔軟性が高いのが特徴です。
代表的なのはゼニア、ロロピアーナ、カノニコ、レダなどが挙げられます。
ジャケット/Jacket
肩から袖へ自然と繋がるナチュラルショルダーで、体にフィットする柔らかい芯地と
生地を使用しているのが特徴です。肩パッドも薄いものを採用していることが多いです。
イギリスから影響を受けているので、サイドベンツが主流ですが、着丈はやや短めです。
イギリスに比べて、Vゾーンが深くなるのが特徴で、これによりセクシーさを表現します。
よって3つボタンはVゾーンが狭くなる為、2つボタンや3つボタン段返りが多いです。
イタリア人は胸板が厚くウエストは細いので、この様なスタイルのジャケットを
着用することが多いです。
遊び心という点で袖のボタンが重ねボタン(キッシングボタン)となっているのも
イタリアのスーツの大きな特徴です。
パンツ/Pants
テーパードの効いた細身のシルエットが特徴。パンツの裾も短めに処理することが多いです。
裾幅は17〜19センチ程度と細めが好まれています。
タックに関しての細かいディテールは時代の流行に応じて取り入れられることが多く、
昨年のピッティでは多く取り入れられました。ですがイタリアではタック有りでも
無しでも裾幅の細いテーパードの細身シルエットが好まれています。
価格:29,260円 |
いかがでしたでしょうか??
また、イギリス同様、イタリア式のスーツに多いシャツやシューズの形もございますので、
スーツに合わせてコーディネートを組むと統一感が出ます。
こちらはまた別の機会に解説します。
次回はアメリカのスーツの仕様を解説します。
国別で見るスーツの違いって???【イギリス編】
『スーツの着こなし』
国別で見るスーツの違いって??? 【イギリス編】
スーツのテイストは大きく分けて、イギリス、イタリア、アメリカの3つの国に分類できます。
今回はスーツ の発祥の地と言われているイギリスのスタイルをご紹介します。
スーツの着こなしを学ぶ際に絶対に避けて通れないのは、スーツの原点となるイギリス式のクラシックスタイルです。
イタリアやイギリスのスーツも全てこのイギリスのスーツが基となっています。
生地/cloth
イギリスの気候の特性で一年中気温が低く(平均気温は約10℃前後)湿度も高い為、丈夫なしっかりとした生地が好まれます。その為、イギリス式のスーツの生地は重厚感のある生地が使われることが多いです。
ジャケット/Jacket
分厚い肩パッドが入ったビルドアップショルダー(袖山が高い)で、固いしっかりとした毛芯を使用した生地が特徴的です。
ウエストラインは大きく絞っており、着丈はお尻が完全に隠れる位の長めです。体のラインが強調させるようなシルエットです。
スタイルはシングル、ダブル、スリーピースなど。ラペルは広いものが多い。
元々はベスト有りの3つ揃えが基本でした。(シャツは元々は下着の意味で、人前でシャツ一枚になるのは非礼であるという習慣があった為です)
シングルスーツの場合、前ボタンは3つボタンが多く、Vゾーンが狭くなるものが多い。
ダブルスーツは6つボタンがクラシックなスタイル。
4つボタンはスポーティでややカジュアルなテイストです。
ベントは英国式ではサイドベンツが多いです。センターベントはアメリカ式、ノーベントは最もクラシックですが、主にタキシードなどのフォーマルウェアに用いられることが多い。
ポケットは通常のフラップポケットのほか、スラントポケット(ハッキングポケット)という斜めについたポケットも英国調です。(乗馬をする際に前傾姿勢になるので手を入れやすいようにした仕様)
その他にチェンジポケット(change=英語で釣り銭という意味で、お釣りを入れるための小さなポケットであったのが名前の由来/狩猟の銃弾用の説もあり)も英国式にはこのポケットもついている事が多い。
パンツ/Trousers
基本的に股上が深く、プリーツ入り。
(タックの向きは内向きのインタックと外向きのアウトタックがあり、前者がイギリス式、後者がアメリカ式と言われていますがそこまで厳密ではなく、むしろ体型をどのように見せたいかが重要です)ツープリーツが最もクラシックと言われております。
クラシックなスーツはサイドアジャスター付きのベルトレスタイプやサスペンダー(イギリスではブレイシーズと呼びます)
で吊ることが多いです。ベルトはあまり使用しません。
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シルエットはほどよいテーパード。裾幅は19〜22㌢程度
ダブル巾は4.5〜5センチと太目がイギリス式のクラシックでは多いです。
いかがでしたでしょうか??
補足ですがイギリス式のスーツにはイギリス式のシャツ、タイ、シューズを合わせましょう。
こちらはまた別の機会に解説します。
次回はアメリカ、イタリアのスーツの仕様をご紹介します。