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国別で見るスーツの違いって???【イギリス編】

 『スーツの着こなし』


国別で見るスーツの違いって???     【イギリス編】

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スーツのテイストは大きく分けて、イギリス、イタリア、アメリカの3つの国に分類できます。

今回はスーツ の発祥の地と言われているイギリスのスタイルをご紹介します。

スーツの着こなしを学ぶ際に絶対に避けて通れないのは、スーツの原点となるイギリス式のクラシックスタイルです。

イタリアやイギリスのスーツも全てこのイギリスのスーツが基となっています。

 

生地/cloth

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イギリスの気候の特性で一年中気温が低く(平均気温は約10℃前後)湿度も高い為、丈夫なしっかりとした生地が好まれます。その為、イギリス式のスーツの生地は重厚感のある生地が使われることが多いです。

 

 

ジャケット/Jacket

分厚い肩パッドが入ったビルドアップショルダー(袖山が高い)で、固いしっかりとした毛芯を使用した生地が特徴的です。

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エストラインは大きく絞っており、着丈はお尻が完全に隠れる位の長めです。体のラインが強調させるようなシルエットです。

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スタイルはシングル、ダブル、スリーピースなど。ラペルは広いものが多い。

元々はベスト有りの3つ揃えが基本でした。(シャツは元々は下着の意味で、人前でシャツ一枚になるのは非礼であるという習慣があった為です)

シングルスーツの場合、前ボタンは3つボタンが多く、Vゾーンが狭くなるものが多い。
ダブルスーツは6つボタンがクラシックなスタイル。
4つボタンはスポーティでややカジュアルなテイストです。

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ベントは英国式ではサイドベンツが多いです。センターベントはアメリカ式、ノーベントは最もクラシックですが、主にタキシードなどのフォーマルウェアに用いられることが多い。

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ポケットは通常のフラップポケットのほか、スラントポケット(ハッキングポケット)という斜めについたポケットも英国調です。(乗馬をする際に前傾姿勢になるので手を入れやすいようにした仕様)
その他にチェンジポケット(change=英語で釣り銭という意味で、お釣りを入れるための小さなポケットであったのが名前の由来/狩猟の銃弾用の説もあり)も英国式にはこのポケットもついている事が多い。

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パンツ/Trousers

基本的に股上が深く、プリーツ入り。
(タックの向きは内向きのインタックと外向きのアウトタックがあり、前者がイギリス式、後者がアメリカ式と言われていますがそこまで厳密ではなく、むしろ体型をどのように見せたいかが重要です)ツープリーツが最もクラシックと言われております。

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クラシックなスーツはサイドアジャスター付きのベルトレスタイプやサスペンダー(イギリスではブレイシーズと呼びます)

で吊ることが多いです。ベルトはあまり使用しません。

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シルエットはほどよいテーパード。裾幅は19〜22㌢程度
ダブル巾は4.5〜5センチと太目がイギリス式のクラシックでは多いです。

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いかがでしたでしょうか??
補足ですがイギリス式のスーツにはイギリス式のシャツ、タイ、シューズを合わせましょう。

こちらはまた別の機会に解説します。

次回はアメリカ、イタリアのスーツの仕様をご紹介します。